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ヴィックのHP 耐震改修・構造計算の根拠を明示 住宅を機械で揺らす耐震診断で建物の強度を測定 (住宅ジャーナル3月号掲載分を部分紹介) ATS一級建築士事務所(東京都大田区)の田中豊さん。 「動的耐震診断」というロゴの入った車で大田区一帯の町をまわる。(写真) 1月に蒲田での耐震リフォームを終えた後、口コミの紹介で今度は山王の家を手がける。そんな田中さんの武器が、地震シミュレーションを起して耐震診断ができる動的耐震診断システム「動的耐震性能計測器DYNAS」(製造:ビイック)である。 「耐震リフォームだけでは、なかなか受注はきませんよ。皆、直したいと思っていても実際には踏み切る機会がないんです。でも他のリフォームの際に動的耐震診断を行って、耐震性能を明確にお客様に示せば、耐震改修工事も、一緒にやってもらえます」 起振機で揺れを起し強度を測定 地震を起すには建物の2階(または3階)の重心部分に起振機を設置。重量は115キロ。おもりを揺らすことで人工的な震度2の弱震を起こす。建物全体を揺らしながら各方角にセットしたセンサーで加速度を測定。各方向が震度いくつまで耐えられるかを計測する。
耐震改修前は、Y方向東側の加速度が347.3galと非常に弱く、震度6強の地震では損傷の可能性が生じる。また、Y方向中央464・9gal、続いてX方向南側507・3gal,と共に弱いため、他方向の強度とバランスをとりながら、東側・南側壁面と中央の押入れを、筋交いと耐力壁を用いて補強工事を行った。 耐震補強の結果、Y方向東側は540・6galまでアップ。約200gal上昇。震度6強の地震でも損傷を免れる可能性が高まり、震度7でも大損傷の危険を逃れるまで耐力がアップした。またX方向南側も576・0gal(約70galアップ)、Y方向中央で574・6gal(約110galアップ)した。これで施主も納得の耐震診断データーが検出された。 構造計算に整合性と補完性 こうした動的耐震診断の効能とは一体どこにあるのか。田中さんに聞いてみた。 動的耐震診断とは、例えてみれば、今までレントゲンを持っていなかった医者がX線機器を使って診察をするようなものかもしれない。 (問合わせ)(施工)ATS一級建築事務所 TEL 03-3778‐2634 (機器製造)ビイック TEL 03‐3947‐5800
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