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住宅ジャーナル2007年3月号
赤松の梁の風合いを新しい住まいに 征矢野建材(長野県松本市)
古民家のリフォームで時折、目にする地松の梁。今日では生産性の良い外材に追われてしまったが、征矢野建材では、赤松の梁の再生に取り組んでいる。 「今は目にすることが少ないですけど、昭和60年頃まで信州の赤松は中京地方や需要の高い中国地方まで運ばれていたんですよ」 そう語るのは、征矢野建材
中島常務。扱いの難しい赤松にあえてこだわり続けている。 「和美丸太」は、赤松の木目の美しさを最大限に引き出したオリジナル商品。材は信州、安曇野産の赤松に限定。一年かけて含水率平均15%まで乾燥させる。仕上げは、「サンダー仕上げ」のほか、職人の手斧による荒々しい仕上げが魅力の「手斧仕上げ」、丸み部分の磨き仕上げで侘びた風合いをかもし出した「和美仕上げ」など幅広い。 流通はグループ会社のプレイリーホームズが行う。北海道から九州までこれまで1500棟を手がけている。戸建住宅から店舗まで幅広く使用され、赤松が醸し出す風合いに「心がいやされる」との声が寄せられている。 「われわれに必要なのは、“ものづくり提案力 ”です。わが社はプレカット工場や新建材の流通をしていますが、モノをただ右から左へ流すだけでなく、提案力のある会社を目指して行きます」 新建材の流通で培った技術を「古き良きもの」へと生かしてゆく。征矢野建材のやり方は「温故知新」ではなく、「新しきを知りて、古きを温める」(温新知故)ともいえるだろう。
設計価格)長さ4M・末口径15cm 本2万6千円から 長さ6M・末口径37cm
本26万3千円 (※消費税・送料別)
赤松は人口乾燥後、一年かけて養生させサンダーなどで仕上げる
左から
サンダー仕上げ/和美仕上げ(中央)/ 手斧仕上げ(右奥)
征矢野建材株式会社 長野県松本市笹賀7116‐1 TEL 0263‐50‐3939(担当
八島)
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