|
(株)エルエルアイ出版 〒110-0016 東京都台東区台東1-13-6 animo akihabara 501号室
TEL 03-3868-0738
FAX 03-5809-3650
|
|
|
|
|
|
「ゼロエネルギー住宅とパッシブハウス:
日本一の省エネ住宅実例集」 |
定価:2,100円(税込)
A4版144ページ
・取り扱い書店一覧
2012年11月15日発 行
編集 株式会社エルエルアイ出版
マシニングコア編集部
発行者 福 原 正 則
発行所 株式会社エルエルアイ出版
ご購入お申し込みはこちらまで
|
日本の住宅の技術の新しい動きに関する情報は主に三つの発信源がある。一つ目は、近畿や中部を中心とした木工文化としての発信である。匠の技の集大成である木造建築、木のぬくもりの良さを伝える木造住宅など、伝統的・根源的な情報発信はこのカテゴリーに属する。二つ目は、「東京発の住宅文化」の発信である。これは建材メーカーや輸入商社などが情報の中心地から発信する新建材・新設備の流れである。三つ目は、法改正に伴う住宅の新しい動きである。本書で取り上げるのは、二つ目の新工法、新設備の情報発信と、三つ目の動きに関連しており、省エネルギー政策に関連して、躯体の厚手化に伴い寒冷地から温暖地域に向かって普及する地方発信型の新しい動きをテーマにしている。
住宅展示場ののぼりではためいている「ゼロエネルギー」とか「パッシブ」といった専門用語もここに含まれる。ここではゼロエネルギー住宅とはそもそも何なのかを、欧州で始まったパッシブハウスの起源から説き起こし、低燃費の住まい作りの重要なポイントを示している。市営アパートから一戸建て住宅までの際立った特徴をとりあげ、こうした家を作ることができる住宅事業者を北海道から九州まで選び出している。
業者の方は一読して分かると思うが、ゼロエネルギーといっても、太陽光発電の売電メリットのことはあまり書かれていない。主に躯体の性能向上がエネルギー消費量にどのような影響を与えるのかという視点に基づいて書かれている。つまり建物ひとつでどれだけ快適な住まいが作れるかという普遍的なテーマについて、デザインや建築工学の視点ではなく、熱エネルギーの視点から説き起こしている。
この本は、業者向けに書かれているが、情報収集意識の高い住まい手にも理解できるように書かれているので、住まい選びの情報資源としても活用できる。ゼロエネルギー住宅とは一体何なのか?「つまりね。ゼロですよ、ゼロ。タダなんですよ。燃費がみ~んなタダなんです。」 といった勧誘でタダという言葉についつい浮き足立ってしまう方には、ぜひ手にしてほしい。
本書は、ゼロネルギー住宅、パッシブハウスに、断熱リフォームについて書かれている。
第1章は、「パッシブハウスとゼロエネルギー住宅の基礎知識]として、基本用語の解説を行っている。
第2章は、「日本一の省エネ住宅 全国マップ」と題して、グラビアの見出し写真と、本書の企画に協賛頂いた企業のコマーシャルが含まれている。
第3章は、「地域別に見るゼロエネルギーハウス、パッシブハウスの諸特徴」として、全国の住宅事例をとりあげている。これらは、地域ごとに分かれており、その間には専門の研究者や識者の意見や説明が挿入されている。
第4章は、「省エネ改修工事 次世代省エネ基準レベル」として、断熱リフォームの主な事例について紹介している。
第5章は、「国が定める省エネルギー基準」と題して、平成23 年改正の省エネ基準や、トップランナー基準、断熱材の厚み一覧表などのデータ集となっている。
目次
第1章
ゼロエネルギー住宅とパッシブハウスの基礎知識
ゼロエネルギー住宅とは
日本と欧州の住宅の省エネルギー基準の違い
第2章
日本一の省エネ住宅 全国マップ
第3章
地域別に見るゼロエネルギーハウス・パッシブハウス
(北海道編)
オール床暖房で光熱費を削減
木造軸組工法で全国トップの気密性
ダブルスキンの実験住宅Memu
カナダ推奨 ネットゼロ・エネルギーハウス
(東北編)
ゼロエネルギー住宅に向けた第1歩(宮城県)
外断熱湿式工法 アルセコ外断熱システム
(関東編)
最適化シミュレーションソフトを用いたゼロエネ住宅(茨城県)
パッシブハウス日本版 日本の気候・工法にも適応
日本で初めてのPH認定を取得(神奈川県)
木造軸組工法で初のPH認定 平角柱国産材モデルハウス(茨城県)
全国のパッシブハウスデータ一覧表
吹き抜け2カ所の3階建住宅で冷暖房ゼロネネルギー化(埼玉県)
パッシブハウスの普及版モデル(横浜パッシブハウス)
(中京編)
東濃版ゼロエネルギー住宅「ZETH」(岐阜県)
蒸暑地対応の最新テクノロジー(三重県)
(信州編)
パッシブハウス&太陽光発電4.2kWでプラスエネルギーハウス
太陽光集熱器で給湯と暖房を賄うプラスエナジーハウス
高断熱・高気密で年間光熱費38万円の介護施設(長野県)
第4章
省エネ改修工事 次世代省エネ基準レベル
防火地域の断熱改修 床チャンバーシステムの静音設計(東京都)
東西南北の壁を断熱・耐震改修 次世代省エネをクリア(群馬県)
公営住宅の断熱改修 結露・カビ抑える湿式工法(岩手県)
段階別に見る断熱リフォームのコツ(岐阜県)
断熱リフォームで黒字に転化(秋田県)
(基礎編)
ゼロエネルギー住宅で用いられる建材・設備機器①
ゼロエネルギーハウスの条件と課題 日本住環境 北村忠男 氏
温熱環境設計ツールについて
ゼロエネルギー住宅で用いられる建材・設備機器②
パッシブハウスは日本で必要なのか 坂本雄三 氏 (建築研究所 理事長)
断熱パネルに見る省エネルギー住宅の“生産性”
クレームに関する注意点
断熱リフォームの極意は在来軸組工法の“気流留め”
省エネリフォームの極意を伝授 鎌田紀彦・室蘭工業大学教授
ハウスメーカーの省エネルギー性能はどの位なのか?
第5章
国が定める省エネルギー基準について(巻末資料)
住宅に係る省エネルギー基準 ・一次エネルギー消費量早見表
断熱性能区分一覧表 ・性能別開口部仕様一覧表 ・断熱性能等判断基準
断熱材の最低厚さ ・断熱材の熱伝導率一覧表
省エネ基準における、全国の地域基準(1~8地域)
|
ご購入お申し込み>>
お問い合わせはこちらまで
㈱エルエルアイ出版
TEL 03-3868-0738
FAX 03-5809-3650
|
<< ㈱エルエルアイ出版:住宅建材情報局ホームに戻る |
|
|