(社)日本住宅基礎鉄筋工業会(池原映次理事長)では、昨年「推奨基礎仕様マニュアル」を作成したが、このほど内容・図面等を一新、新たな資料・データを追加して、2010年度版を発刊。工業会会員に配布するとともに、一般にも広く使ってもらうため書店販売も行う。
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日本住宅基礎鉄筋工業会は、4年前に住宅用基礎の溶接組立鉄筋(ユニット鉄筋)のメーカーによって設立された団体であり、溶接鉄筋の品質安定化、新製品、製品規格の技術基準の策定、溶接鉄筋に関するシステム開発など行っている。
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今回出版された推奨基礎仕様は、これまで工業会の技術委員会(松崎育弘委員長・東京理科大学名誉教授)で検討してきものをまとめたもの。木造戸建住宅の一般的なベタ基礎仕様の構造、性能、鉄筋の配筋などについて信頼性の高い標準的な仕様・基礎図面を広く公開し、その普及を図ろうというものである。
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住宅の基礎と言えば、その仕様はハウスメーカーやビルダーなどがそれぞれ独自のものを作っている。そのためユニット鉄筋を使っていても標準化が進んでいなかった。同工業会では、瑕疵担保保険の義務化、長期優良住宅認定制度のスタートなどで、住宅の基礎仕様について構造性能や精度がますます求められるようになったことから、地域の工務店レベルでも、簡単に高性能な基礎仕様を構築できるよう標準的な基礎を“推奨基礎”として普及させようというものである。
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標準化にあたっては、実際の木造住宅10邸について、許容応力度計算を行い、耐力・安全性などを検討しまとめたものである。2010年度版では、東京理科大学の松崎名誉教授をはじめとする学術会員が委員を務める技術委員会でこれまでの推奨基礎仕様を精査し、より信頼性の高い仕様とし、技術的な解説、資料等を加えた。これまで、こうした木造戸建住宅基礎に関する本格的な技術・仕様書はほとんどなかったので、住宅設計や基礎設計、工事に携わる専門家のほか、住宅に携わる技術者の必携の書である。
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主な内容、 |
1.推奨ベタ基礎仕様について |
2.推奨ベタ基礎の詳細 |
3.推奨ベタ基礎の許容応力度計算 |
4.推奨ベタ基礎図面集 |
①基礎断面図 |
②ユニット鉄筋 継手 配筋図 |
③その他補強筋 配筋図 |
④ユニット鉄筋 製品図 |
⑤その他補強筋 製品図 |
5.鉄筋コンクリート関係基、規準 |
一般社団法人日本住宅基礎鉄筋工業会“推奨基礎仕様マニュアル
2010年度版”はA4版64頁、価格1800円(税、送料別)、発売元・㈱エルエルアイ出版
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